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東御の自然に育まれた
ぶどうで醸すワイン

Rue de Vin(リュードヴァン)は、長野県東御市でぶどうの木を育て、自社でワインを醸造しているワイナリーです。およそ5.3ヘクタールのぶどう畑は千曲川を望む南向きの斜面にあり、シャルドネやソーヴィニョン・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールなど多彩なワイン用ぶどうを育てています。斜面を吹き上がる乾いた風、豊富な日射量と大きな寒暖の差。ここ東御は、ワインに最適なぶどうを育む絶好の条件がそろっているんです。

この地ならではの
ワインを目指して

健全なぶどうを育てるためには、健全な環境が不可欠です。健全な環境とは、地面には草花が生い茂り、樹上には多くの昆虫が、土壌には多くの微生物が暮す豊かな生態系を持っているという意味です。私たちは、農薬や肥料の使用をできるだけ控え、この地が持っている力を引き出し、ぶどうを育てています。このようなぶどうから、この地ならではの個性的で表情豊かなワインが生まれるのです。

荒廃農地を
ぶどう畑に再生

リュードヴァンのぶどう畑がある斜面は、かつては一面に広がる豊かなりんご農園でした。けれども、農家の減少に伴って荒廃の一途をたどり、荒れ放題の雑木林になっていたのです。私たちは、荒廃した農地にもう一度息吹を与えるべく、大きな石を一つひとつ取り除き、ぶどうの木を植え、現在の豊かな農地を取り戻しました。私たちはワインを通じて、この地域の食文化の繋ぎ役として、地域の彩りのひとつとして存在できたらと考えています。

すべての始まりは
一本の通りから

私たちの名前「Rue de Vin」は、フランス語で「ワイン通り」の意味です。すべては、私たちのぶどう畑とワイナリーに通じる一本の通り、Rue de Vin から始まります。やがてこの通りにはレストランやオーベルジュが現れ、次世代の新しいワイナリーやぶどう農家が誕生する。そんな将来を夢見て付けた名前です。それはまるで点と点が繋がって線ができるように、「ワイン通り」は延びてゆきます。生涯、そして次の世代もまたその次の世代も当たり前のようにワインを造って暮らせる環境が、一本の通りから始まることを願っています。

profile

小山 英明(こやまひであき)

株式会社リュードヴァン代表、醸造家。1967(昭和42)年千葉県生まれ。大手電機メーカーのエンジニア時代に醸造家を志し、勝沼や安曇野のワインメーカーを経て「永井農場ワインプロジェクト」を始動。2008年に株式会社リュードヴァンを設立。