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人やものを育んでいける会社に

『ぐらん』というのは、会社として総合的に大きいことを目指すという願いを込めています。『ふぁーむ』は、農場という意味で「人やものすべてを育む会社にしたい」という思いを込めてつけた社名です。

当店は、ドライフルーツを作るところから始めました。なぜ、ドライフルーツだったかというと、ちょうど当店が設立した前の年だったかな。長野県で林檎の台風被害がひどくて。「枝ずれ林檎や、傷があるだけでジュースにされるなど、その林檎の本来の美味しさが加糖された加工品になってしまうのはもったいない」って思いました。そこで、「ドライフルーツだったら、林檎本来の美味しさを伝えていく役に立つかのではないか」と思ったからです。

私の経験から健康に役立つ
美味しい食べ物を作りたくて

その後、会社の方向性として「ドライフルーツを使った加工品」で事業を広げていこうと思い、初めは試作でパウンドケーキや、いろいろなドライフルーツを使ったものを試みましたが、どれも、ピンとこないなと思いました。

そんな中、たまたま出かけていた先で美味しいハンドメイドのグラノーラを食べて、「!」グラノーラだったら「体にいいもの、健康にいいもの」という領域にも入ってくるし、世の中の人々の健康の役に立てるかなと思い、最終的に「グラノーラ」を選びました。

国産にこだわり試行錯誤を繰り返す日々

グラノーラの開発を始めた頃、「せっかくドライフルーツやソースが国産、しかもその多くが長野県産を使っているのに、主材となる穀物が輸入品を使うのは嫌だな」ということで、国産の大麦を主材に選びました。なぜ大麦を選んだかというと、大麦は、水溶性と不水溶性の食物繊維のバランスが良く、国産を入手できるので最適だと考えたからです。しかし、日本の大麦食文化は煮炊きの文化で、市販の大麦をグラノーラにするには、焼いたら厚くて硬くて使えるものではありませんでした。そこで市販品の1/5の薄さの 0.2mm に仕上げるいう最初で最大のハードルに挑みました。その他にも、材料全体における糖や油の比率をどうするか、温度や時間の調整はどうするか、圧力の加え方などいろいろ試行錯誤を繰り返してきました。

しかし、目標とするもののレベルまで達するためには、まだまだやらなくてはないことがいっぱいありますね。

体に良くて、美味しいもの作ります
是非、食べてください

お客様によっては、当店のグラノーラを試食すると「あっ、添加物が入っていないな」と分かるそうです。でも「体のために」が、表に出過ぎてしまうと食べる楽しさが半減してしまうし、あまり健康だとかを意識しないで食べるほうが美味しいじゃないですか。

私は、食を楽しもうと思ってくれる人達のために、美味しいものを開発し続けていかないといけないし、食べた人が素直に美味しいなって思ってもらえるものを作らないといけないな・・・と思っています。

そして、お客様一人一人が当店の商品に対して、「こうやったら美味しいよ」とか、「こうやってみたら好きになっちゃった」とか、アレンジをして楽しんでもらえたら嬉しいです。

profile

阿部 靖(あべ やすし)

1959(昭和 34)年、新潟県生まれ。以前は長野県で化学薬品を取り扱う仕事をしていた。しかし、自身の大病をきっかけに食を始めとした生活習慣を見直し、そして「体に良く美味しいものを作りたい」という思いから 2014 年に株式会社ぐらんふぁーむを設立。