
信州打刃物の歴史は、今をさかのぼる約450年前から始まったとされています。
川中島の合戦の当時、武具や刀剣類の修理のために信濃町へ移住して来た鍛冶職人に郷人が鍛冶の業を習い、次第に改良を加えながら、弟子から弟子へ、子から孫へとその技法が伝承されていきました。
打刃物の熟練職人の伝統工芸士 畑山充吉さんのペティナイフは火の加減を注意深く見ながら真っ赤に焼けた鉄を短時間の間に打ち据えて鋼を締め、切れ味鋭い包丁に仕立てています。
心材は硬度の高い安来鋼(やすきはがね)青紙2号で、柔らかい鉄で挟まれた三層構造になっています。
非常によく切れますが、錆やすいので、使用後は水分を拭きあげてください。
青紙2号…鋭い切れ味が長続きする鋼材です。 使い勝手に考慮して、使うときに最も力が入る根元を厚くするなど、持ったときの重心やバランスもよく、耐久性にも優れた作りが特徴です。 また持ち手は水に強い栗の木を使用。握りやすさを考慮し、柄の右側面に出っ張りを設け、手のひらになじみ易くなっています。 果物の皮むきから、魚、肉の調理まで幅広く使用できる万能ナイフです。
万能ペティナイフ
・サイズ:全長約290mm、刃渡り約153㎜ 両刃
・素材:刃‐安来鋼 青紙2号・鉄
・柄‐天然木(栗の木)